AIというと、ブラックボックスの理解不可能な印象から、どうせ信用できないという不信感を持たれる方も多いのではないでしょうか。
そんな印象を打破できるよう、この記事では「ぱぱっとAIスコア」が何故、より確度の高いターゲットを見つけ出せるのか、わかりやすくご説明します。
従来のターゲティング分析とはここが違う!ぱぱっとAIスコアの分析方法
まず、これまで一般的に行われてきたターゲティング分析について見てみましょう。
これまでに受注してきた企業を分析するにせよ、今後ターゲットにする企業の特徴を考えるにせよ、ターゲットを絞り込む要素として「規模(従業員・売上・資本金)」「業種」が挙げられる事がほとんどです。そこに、「上場区分」が要素として追加される場合もあるでしょう。この3つの要素での分析を「従来型」とします。
対して「ぱぱっとAIスコア」での分析では、従来型の3要素に、マーケティングタグの要素が加わります。マーケティングタグは「活動タグ」「分野タグ」「BtoB/BtoC」「MAタグ」「SNSタグ」の5つに分類されるため、従来型モデルの3要素+5要素=8要素での分析となります。こちらを「マーケティングタグ採用型」とします。
マーケティングタグ採用型では、実際にこれまで受注に至った企業の属性を、8要素で分析します。受注に至った企業にはどんな特徴があるのか、要因を分析した結果、最も受注に至る可能性の高い企業の特徴をまとめた「成約情報をベースにした見込客モデル」を生成します。
その「見込客モデル」を100点として、それを元に企業リストの1件1件に点数をつけます(スコアリング)。スコアリングの結果、受注確度の高い企業リスト、優先順が明確な企業リストができあがります。
企業名 | スコア |
---|---|
株式会社〇〇 | 99.35 |
△△△△株式会社 | 98.52 |
●●●合同会社 | 92.36 |
株式会社□□ | 86.21 |
見込客モデル生成のための詳しい分析の仕組みについて、こちらでご紹介しています。
マーケティングタグ要素って、本当に重要なの?
ここまでで、「従来型とマーケティングタグ採用型で、本当に結果に差が出るの?」「結局、ほとんど従来型と同じ結果しか出ないのでは?」と感じる方も多いかもしれません。そんな方へ、実際の分析データの一例をご紹介します。
A社の受注企業データを、従来型、マーケティングタグ採用型の両方で分析して、見込み客モデルを作成した際のデータです。分析要素がそれぞれどの程度、見込み客モデルに寄与しているかを表で示しています。
分析要素 | 従来型 | マーケティングタグ採用型 |
---|---|---|
規模(従業員・売上・資本金) | 66% | 13% |
上場区分 | 3% | 1% |
業種 | 31% | 12% |
活動タグ | ― | 38% |
分野タグ | ― | 26% |
BtoB/BtoC | ― | 2% |
MAタグ | ― | 5% |
SNSタグ | ― | 4% |
マーケティングタグ採用型の数値から、活動タグ・分野タグの要素が合計64%と、大きく影響していることがわかります。
A社は、規模と業種以上に、より受注に繋がる可能性の高い企業の特徴・条件を見出すことができました。
でも確度が高いって本当に?
「ターゲティングの精度が高いのは分かったけど、問題はそこから先の営業成果でしょ」と、実際に最前線で営業活動をしている方は思われるでしょう。その疑念にお応えする、もう1件の事例をご紹介します。
B社では、200社分の受注企業データを元に、4万社分のハウスリストにスコアリングをしました。3か月間、4万社に営業活動を行った結果を、スコア層毎の数値でまとめたものが、下記の表です。
スコア | 従来型 | マーケティングタグ採用型 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
受注社数 | 失注社数 | 受注率 | 受注社数 | 失注社数 | 受注率 | |
90~100 | 8 | 39 | 17% | 10 | 37 | 21% |
80~90 | 6 | 41 | 13% | 6 | 41 | 13% |
70~80 | 3 | 44 | 6% | 5 | 41 | 11% |
60~70 | 3 | 44 | 6% | 6 | 42 | 13% |
50~60 | 5 | 41 | 11% | 5 | 40 | 11% |
40~50 | 4 | 44 | 8% | 2 | 47 | 4% |
30~40 | 4 | 42 | 9% | 4 | 43 | 9% |
20~30 | 7 | 41 | 15% | 3 | 43 | 7% |
10~20 | 4 | 43 | 9% | 3 | 44 | 6% |
0~10 | 3 | 44 | 6% | 3 | 45 | 6% |
ターゲティングを見直して、営業活動の効率化!
「ぱぱっとAIスコア」の分析について詳しくご紹介しましたが、いかがでしょうか。有用性をご理解いただければ幸いです。
しっかりターゲティングができていると思っていても、実は条件が甘かったり、広かったり、営業の感覚では掴めていない条件があったりという状況は、どこの会社でも多く起きていることと思われます。ターゲティングは営業活動の最も上流にあるともいえる営業戦略。その後の営業活動に大きな影響があることは必至です。
限りのある営業リソースで、効率的に受注を獲得するための一助として、是非一度「ぱぱっとAIスコア」をお試しください。